てつじぃの日記

並河哲次 和歌山県新宮市議会議員 / Youth Library えんがわ館長

夏休み、高校生・大学生向け合宿 @新宮!

「グローバルシェイパーズキャンプ 2014」 

【高校生にむちゃくちゃお勧めです】
【大学生にもおすすめです】 
【学校に行ってない、同じ世代の人にもおすすめです】

8/12〜17 
和歌山県新宮市の山の中、
高校生と、大学生と、ちょっと挑戦好きな20代社会人が混ざった、
世にも珍しい合宿が開かれます。


高校の教室で、先生から受験の大切さについて話されても、
就活セミナーで、半日だけワークショップをしても、
なんかピンと来ないよなぁ。 

と思ったら、参加してみると良いと思います!!

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全国から参加者を募集しています。が、
場所が新宮なだけに、ぜひ新宮の高校生にたくさん参加してほしいです!
キャンプのページがオープンしています。 昨年の参加者の声もUPされてので、チェックしてみてください。
http://www.globalshapersosaka.org/camp2014
応募締め切りは7/27(日) です!

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高校生へ、
今あなたが進路について考えていることや悩んでいることは、
同じ高校生と刺激し合いながら、
自分よりちょっと先を生きる大学生や、挑戦の好きな社会人と出会えば、
未来が見えやすくなり、
きっと前に進む。 

大学生へ、
今あなたが就職や進学や起業やそれ以外の道で迷ったり思うようにいかなかったりすることは、
高校生と接しながら自分の過去を思い出し、
同じ大学生と刺激し合いながら、 
自分よりちょっと先を生きる、挑戦の好きな社会人からヒントをもらうことで、
きっと前に進む。

自分へ、
すごいスピードで進んでいるこの時代、自分はもう古いかもしれない。
高校生や、大学生からもたくさんのヒントをもらい、自分のこれからを考えよう。社会をより良くするために、行動しよう。
さらに前へ進め!

床を張る。

週末を利用して、ぼろぼろになってしまった家の床を素人集団で張り替えている。

少しずつ、少しずつ。


自分たちでやってみることにしたのは、

新宮で以前から活動されている「Amazon.co.jp: ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方: 伊藤 洋志: 本」「Amazon.co.jp: フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方: 伊藤 洋志, pha: 本」の著者 伊藤洋志さんの設立した 『全国床張り協会』に刺激を受けたからだ。


床を張り替えると、古い家が見違える。
その作業を自分たちでやってみると、木材のことや家のことを学ぶことができる。


新宮は、森林が豊富で、木材で栄えたまち。


空き家が、地元の材で蘇って、その場所が様々な形で活用されていくと面白いと思っている。



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近所のおじいちゃんがほとんどの道具を貸してくれた。ありがたいです。

あとは床板を張るだけ。完成までもう少し!


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◆現時点での材料
・木材 地元製材所
- 大引き ヒノキ 
- 根太 ヒノキ 
- 床板 スギ  
・ブロック=束石替わり 
・鋼製束 
・ネジ 
・シロアリ防止塗布材 

・床釘 
・断熱材


◆現時点での作業 日・人
・解体&廃材運搬 1日・3人 軽トラ 
・木材搬入 30min・2人 軽トラ
・段取り考える 3h・2人
・大引設置 7時間・4人・元大工おじいちゃん1人アドバイス
・根太はり 2.5時間・3人


◆使用道具
・バール
・ノコギリ
・電動丸ノコ
インパクトドライバー&ドリル 
・カナヅチ
・ハンマー
・ジャッキ(車についてるもの)
・差し金
・水平器
・えんぴつ、チョーク
・角材
・ハケ 
・レンチ/スパナ 
・水糸 (水平や直線をとるのに使う)
・ペンチ
・大きな木槌(餅つきの杵みたい)
・延長コード
・マスク
・軍手

・スライドノコ


日常と政治と「多くの人」

私たちの日常は、何の上に成り立っているんだろう?

この国のルールはどうやって成り立っているのだろう?

この町のルールはどうやって成り立っているのだろう?


市議会議員になって、分かったことがある。

市の条例(=市の法律=市のルール)や、市の予算(市のお金の使い方)は、

「議場」という場で、 市長をはじめとする行政職員さんと、議員の間で、決まっていく。

その「議場」は、多くの人が行ったことのない場所だ。何が話されて、どういうことが決まったのか、多くの人が知らない。

でも、話されているのは、その「多くの人」の日常に関係することについてだ。

知らないところで出された結論でも、それは、多くの人の日常に影響を与える。


では、「多くの人」が議場に行くとどうなるだろうか。 「目」や「意見」があるとどうなるだろうか。

新宮市議会で言えば、結論が変わることは、あると思う。つまり、ルールやお金の使い方が変わる。


サイズの違いはあるかもしれないけれど、

市でも、国でも、同じなんじゃないだろうか。



考えて、行動できる個人でありたい。

考えて、行動できる政治家になりたい。

最初はムギ?

5/18に田植え、
6/8に小麦刈りに参加してきました。
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熊野川町の西敷屋にあるNPO共育学舎で毎年いろんな若者が参加して行われていて、
ぼくも毎年行かせていただいています。

5月の田植えは、例年はゴールデンウイーク中に開催され、全国から何十人もの大学生や20・30代の社会人が集まってワイワイ田植えをする、のではなくて、真剣に田植えをして、後でワイワイします。
昨年は50人以上が来ていました。 

今年は、GW中ではなかったので人数は少なかったのですが、誘ったところ地元の高校生も参加してくれたりして嬉しかったです。
(早朝からの田植えの後、部活に行った彼には、脱帽です。)

***
そして6月に入ってからすぐは、小麦を刈ってきました。
昨年の11月に蒔いたもので、新宮や本宮など近隣在住のご家族や個人、関東など遠方在住の方が、「マイ農園」ならぬ「マイ畝(うね)」として、一家族or個人につき、1畝か2畝育てていたものです。

ぼくも一畝だけなのですが蒔いて、麦踏みと草取りをちょっとだけしてました。 
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ほんの数kgですが、無事小麦が収穫できました!
さて、どうして食べよう。

****

今は、田植えや種まきや収穫をするくらいしかできていないのですが、実は、田んぼも小麦も、1反
≒1000m2 くらいの面積を2回ずつほど育ててみたことがあります。

やってみて思ったことは、田んぼ(5月〜8月)と小麦(11月〜5月)を両方やるというのは「強い」ということです。

農業は、自然を相手にしてやるので、台風だったり、水不足だったり、獣害(シカやサルやイノシシなどの動物に食べられること)だったりで思うように穫れないことがあります。
でも2つの季節に渡ってやることで、どちらかが不作でも、どちらかが穫れるかもしれないのです。
これはいわゆる、「リスクの分散」になっているような気がします。

また、たった2回やってみただけの感覚ではありますが、栽培だけみると小麦の方が易しいなと思いました。
理由はいくつかあります。
ひとつは、小麦は田んぼと違って水をはらないので、水路の整備や毎日の水管理が不要なこと。
ふたつめは、水の管理をしなくていいということは、他の畑の人と合わせる必要がないこと。
(田んぼは、他人の田んぼと水路で繋がっている)
みっつめは、冬の期間がしばらくあるので、雑草があまり生えず草とりをするのが楽なこと。


ただ収穫した後は、お米は炊いたらすぐ食べられますが、小麦は、粉にしていても、
それを団子にしたり、うどんにしたり、パンにしたいり、お好み焼きにしたり、とひと手間かかるのかな、と思います。


*****

新宮市では、熊野川町や高田、佐野・木ノ川といった多くの地域で農業が営まれてきています。
しかし今は、高齢化や獣害の深刻化などで、年々耕作放棄地が増えています。

田んぼや畑がなくなって行くというのは、どういうことなんでしょうか。
それは、せっかく近くに育てられる環境があるのに、遠くで誰かが栽培したものを、買ってくるということです。

心をこめて作られたものなら良いですが、たくさん安くつくって儲けよう!としたものだったら農薬や化学肥料が多く使用されているかもしれません。
遠くから運んでくるには、それだけエネルギーがかかります。新鮮ではないかもしれません。


小さな小さな場所からでも、良いと思います。
ちょっと試しに、やってみませんか?
まずは、小麦から^^?!





未来を見すえて、今を考えてほしい。

市役所、学校、市営住宅、体育館、ゴミ処理施設、道路や水道管・・・
自治体は、たくさんの建物や設備を持っています。


新宮市が所有しているすべての建物や道路を、
建て直したり、取り壊したり、修繕したり、維持管理したりするのに、
これから、どれくらいのお金がかかるんでしょう?

市のサイフに大きく影響することなので、きっと調べているのだろう。
ぼくもどちらかというとそう思っていました。

ところが、新宮市はまだ調べていないことが分かりました。
新宮市が特別ではなく、実はこれまで、多くの自治体で調べていなかったようです。


そこへ、「公共施設等の総合管理計画をつくってください」
総務省の方からそんな要請がでました。http://www.soumu.go.jp/main_content/000286228.pdf

市の持っている建物や道路にどのくらいお金がかかるかちゃんと計算して、かかるお金ができるだけ少なくて済むように考えて、計画をつくってください。最低でも30年先までの人口変化も見てくださいね、というものです。


すでにこの計画を作った愛媛県新居浜市の資料を見てみると、
建物を長寿命化させ、人口変化も加味して更新費用を出すと、30年間で費用を半分以下にすることができる、という計画となっています。http://www.city.niihama.lg.jp/uploaded/life/20249_54423_misc.pdf
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新宮市では、市役所の庁舎(31億円)や、文化複合施設(40億円?50億円?60億円?)というお金がかかる建物を今まさに建てようとしています。


現時点もそうですが、将来の財政負担は大丈夫なのでしょうか?!


庁舎や文化複合施設などの大規模な建設事業を行う前に、早急に、総合管理計画をつくるべきです。

今6月議会でも、一般質問でこのことを質問しましたが、良い返答はもらえませんでした・・・
しかし、この計画をつくってみてから大規模施設の建設を考えるのと、
計画を見ずに考えるのとでは、将来世代の負担が大きく変わる可能性があります。

将来をしっかり見極めるために、公共施設の総合管理計画をつくることを、求めていきたいと思います。

6/10、6月定例議会スタート

6/10(火) 10時から、本会議が始まります。

今回は議案がすくないですが、源泉所得の一部徴収漏れについての補正予算があります。

詳細: http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=274225


一般質問(※)は、17,18,19,(20)日の予定です。

※各議員さんが、市長をはじめとする行政に、質問や提案をなげかける時間 



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議会の日程は→ http://www.city.shingu.lg.jp/div/gikai-1/pdf/nittei/2606.pdf (写真と同じです)


初日の10日、26日の最終日、17〜19日の一般質問については市役所4階から見学できます。委員会審査については、3階議会事務局で申し出ていただき、委員会の許可がでれば見学できます(通常は許可がでます)


お時間ありましたらぜひお越しください!

ノンフィクション短編小説「S市のリアル」

人口31000人のS市では、市の活性化の目玉として、「文化複合施設」の建設が計画されている。
建設費は40億円と言われていた・・・

老朽化した市民ホールの建て替え、老朽化してかつ規模の小さい図書館の建て替え、そして観光客の誘致を狙う「熊野学センター」の新設・・・この3つをセットにした施設だ。
そして時を同じくして、老朽化してかつ耐震性も満たしていない市庁舎の建て替えが進もうとしている。こちらは、31億円。


どちらも、S市ではめったとない、ビッグプロジェクトだ。
もちろん、借金もする。


_______________ 

【2014年3月X日、S市、3月定例議会
文化複合施設建設に向けて、2億円の設計費が、議会に提出された。
事業費、建物の面積、管理運営の計画、利用が始まってからの事業採算性、
そして、建設費や維持費が市全体の財政に与える影響・・・
すべてがはっきりとしないまま、である。

*** 
N議員の質問:文化複合施設の建設と、市庁舎の建設が同一の時期に重なり、市の財政負担が集中していますよね。
今同じタイミングで造ると、50年か60年先に老朽化して、また同じように財政的な負担が集中するときが来るんですよね。
恐らくその時は、今よりも人口が減っている。この、何十年か先の財政負担についてはどう考えているんですか?

教育長の返答:無責任なようですけど、50年後、60年後、行政形態もどうなっているのかわかりませんので、その時はその時に知恵を絞っていただいて対応せざるをえんおかなと思います。

市長の返答:50年後、60年後の質問に対してですと、先ほど教育長も言ったように行政がどうなっているのかわからんということもありますし、また、もっと今より財政が豊かになっている可能性もあります。
*** 


ここ最近、工事費が高騰している中でも、費用は40億円を超えないようにするか、という問いに対して、市長は「超えないようにする」と明言。 

それ以外の多くは不透明なままだったが、N議員の抵抗も虚しく、議会は2億円の設計費を承認した。


【2014年5月X日】
市長は、「S市にふさわしい文化複合施設にするためには、40億円以内に収めるのは不可能」と、3月時点での議会への説明を早くも撤回。
それでも複合施設の建設自体は、進めていく、としている。

______________ 

文化複合施設に40億円かける場合の市全体の財政シミュレーションは、昨年2013年の5月に市から示されている。このシミュレーションで、市が将来的に「良し」とする財政指標の値ギリギリいっぱいだった。

ということは、40億円を超える場合、単純に考えると、「良し」とする財政指標の値を超えることになる。市庁舎の建設費が昨年の時点より3億円ほど増えることになっていることも考えると、なおさらだ。
市長は、国の補助金を獲得したり、他の予算を削ってでも、文化複合施設を建てるとしている。(市から提示された他市町の例を参考にすると、最低でも48億円はかかると推測することができる。)


財政的な裏付けは、現在も示されていない。
N議員は、直近での財政シミュレーションの提示を求めているが、提示の時期は明言されていない。
建設予定地にある、元小学校の校舎は、まだ20年は耐用年数があると考えられるが、取り壊される予定だ。


26年後の2040年には、人口が現在の31000人から17000人台になる可能性もあるS市。
本当に今考えている規模のものが必要なのか?
将来の一人一人の負担はどのくらいになるのか?
建物の「中身」はどのようなものが良いのか? 


施設ができれば、使えるようになるのも、私たちです。
同時に、負担をしていくのも、私たち、そして子ども、孫の世代です。
それが現実です。 

でも、市役所と議会の中では、「こういうものができたらいい、使えたらいい!」という話はあっても、「負担は実際問題どうなるのか?将来的にはどうか?」という議論はほぼありません。

これが、S市のリアルな今です。
S市のみなさん、どうか関心を持ってください。お願いします。

S市以外のみなさん、あなたの街は、どうですか?




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N議員=並河哲次