てつじぃの日記

並河哲次 和歌山県新宮市議会議員 / Youth Library えんがわ館長

最初はムギ?

5/18に田植え、
6/8に小麦刈りに参加してきました。
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熊野川町の西敷屋にあるNPO共育学舎で毎年いろんな若者が参加して行われていて、
ぼくも毎年行かせていただいています。

5月の田植えは、例年はゴールデンウイーク中に開催され、全国から何十人もの大学生や20・30代の社会人が集まってワイワイ田植えをする、のではなくて、真剣に田植えをして、後でワイワイします。
昨年は50人以上が来ていました。 

今年は、GW中ではなかったので人数は少なかったのですが、誘ったところ地元の高校生も参加してくれたりして嬉しかったです。
(早朝からの田植えの後、部活に行った彼には、脱帽です。)

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そして6月に入ってからすぐは、小麦を刈ってきました。
昨年の11月に蒔いたもので、新宮や本宮など近隣在住のご家族や個人、関東など遠方在住の方が、「マイ農園」ならぬ「マイ畝(うね)」として、一家族or個人につき、1畝か2畝育てていたものです。

ぼくも一畝だけなのですが蒔いて、麦踏みと草取りをちょっとだけしてました。 
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ほんの数kgですが、無事小麦が収穫できました!
さて、どうして食べよう。

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今は、田植えや種まきや収穫をするくらいしかできていないのですが、実は、田んぼも小麦も、1反
≒1000m2 くらいの面積を2回ずつほど育ててみたことがあります。

やってみて思ったことは、田んぼ(5月〜8月)と小麦(11月〜5月)を両方やるというのは「強い」ということです。

農業は、自然を相手にしてやるので、台風だったり、水不足だったり、獣害(シカやサルやイノシシなどの動物に食べられること)だったりで思うように穫れないことがあります。
でも2つの季節に渡ってやることで、どちらかが不作でも、どちらかが穫れるかもしれないのです。
これはいわゆる、「リスクの分散」になっているような気がします。

また、たった2回やってみただけの感覚ではありますが、栽培だけみると小麦の方が易しいなと思いました。
理由はいくつかあります。
ひとつは、小麦は田んぼと違って水をはらないので、水路の整備や毎日の水管理が不要なこと。
ふたつめは、水の管理をしなくていいということは、他の畑の人と合わせる必要がないこと。
(田んぼは、他人の田んぼと水路で繋がっている)
みっつめは、冬の期間がしばらくあるので、雑草があまり生えず草とりをするのが楽なこと。


ただ収穫した後は、お米は炊いたらすぐ食べられますが、小麦は、粉にしていても、
それを団子にしたり、うどんにしたり、パンにしたいり、お好み焼きにしたり、とひと手間かかるのかな、と思います。


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新宮市では、熊野川町や高田、佐野・木ノ川といった多くの地域で農業が営まれてきています。
しかし今は、高齢化や獣害の深刻化などで、年々耕作放棄地が増えています。

田んぼや畑がなくなって行くというのは、どういうことなんでしょうか。
それは、せっかく近くに育てられる環境があるのに、遠くで誰かが栽培したものを、買ってくるということです。

心をこめて作られたものなら良いですが、たくさん安くつくって儲けよう!としたものだったら農薬や化学肥料が多く使用されているかもしれません。
遠くから運んでくるには、それだけエネルギーがかかります。新鮮ではないかもしれません。


小さな小さな場所からでも、良いと思います。
ちょっと試しに、やってみませんか?
まずは、小麦から^^?!